金城千春さん (ものづくり講座 在籍)
今回お話をうかがったのは、「ものづくり講座」に在籍中の金城千春さんです。
金城さんは、パタンナーというお仕事のかたわら、趣味の小物作り(古い衣類などをリサイクルして作るアイディア小物)などについての情報を、ブログや写真集、動画などを通して発信しつづけていらっしゃいます。
当スクールへは2007年10月に入会、パソコンの基本操作から始められて、ブログ「暮らし便り」による情報発信、ワードによる手作りアルバム、ビデオ編集ソフトによるムービー作品など、数々の作品を手掛けられています。
当初の動機(パソコンスクールに通おうと思ったきっかけ)
元々パソコンは持ってたんですけど、インターネットを見るだけで、やはり仕事で使うようになると、いろいろと不都合が出てきたっていうか、文字の打ち方ひとつ分からないし、本当に基本の基本がわからなくって、そんな細かいことまでやっぱり人には聞けないっていうのが最初でしたね。聞いてもいいんでしょうけど、切りがない(笑)。相手も仕事をしているから、その人の手を止めちゃうことになっちゃうし。
そういった作業まで自分でできるようになりたいなっていうのが、ここに来た第2のきっかけみたいな感じですね。
当スクールに決定した時の決め手は?
他にもパソコン教室が元住吉に何軒かあるのは知ってたんですが、最初に電話をかけたのがこちらだったんですよ。駅から近いというので、仕事のあとに行こうかなと思って。で、電話をかけた時の安藤先生の対応がすごく優しそうで、これだったら大丈夫かも(笑)、と思って決めました。
最初は体験レッスンでどうですかって言われて、じゃ体験でやってみますって言って。で、体験レッスンを担当してくれたのも安藤先生で、やっぱり電話で話したとおりすごく優しくて丁寧で。
会社ってほら、人に教わるのってみんなもう仕事の合間だから、「こんな感じ・・・こんな感じ・・・あとは自分でやってね」みたいな、まあ自分もそうなんですけど、そんな手とり足とりなんて教えてられないから。それがこのスクールでは何かすごく細かくて、ああこんなだったらできそうかも、みたいな、すぐその場で決めましたね。
通い始めて(学び始めて)どうだった?
3か月ぐらいのところですね、ワードで、年賀状作成にさしかかって・・・
会社の同僚で、実家でリンゴ農園をやってる方がいて、リンゴを取り寄せしたんです。すごくおいしかったので、ほかの人にお裾分けをするのに、メッセージカードみたいなものを一緒に添えて渡したら、リンゴだけ渡すよりいいかなと。で、配ったんですよ。仲のいい人とかお世話になった人に。本当にただ写真だけ撮って、あとコメントを入れて、ただのポストカードみたいに。
で、同じようにブドウ農園やってる方もいて(笑)。多いんですよなんか。で、やっぱりブドウを取り寄せして、そこにも同じように作って、ちょっと交流があったりして。やっぱり広がりますよね。
古い衣類などをリサイクルして、小物に変身させることをテーマにしたブログを作ろうと。
それで次からは、必ずA4サイズの紙に、こういう風に作りたいっていうマップを作ってきて、それを見ながら先生が、「じゃこれをこういう風に画像はやった方が良いね」とか、「大きさはこうした方が良いね」っていう、それがワードだったんですよ。
「なんて便利なんだろう・・・。自分の頭の中のものを人に伝えるときに、言葉だけじゃなくて画像で伝えるっていうのが、すごく分かりやすいんだな」っていうことをその時に感じて、それからこれは結構いろんなことで使えそうだなと思って、そっちに力が入っていきましたね。
スクールに通う前と通い始めてからで、パソコンの使い方は変わった?
それから「Windowsムービーメーカー」を使ったムービー編集ですね。
これは、ワードのひとつ上を行った感じですかね。「音楽」と「画像」と「コメント」。もともと「画像」と「コメント」は、ワードでのブック作りで実現していたんですが、それに「音楽」を付けることで動きがでるっていうか。
旅行が好きなんで、旅行に行った時の写真を、こんなふうにできるんだっていうのが目から鱗でした。
パソコンで何ができるのかっていうのは自分では分からなくて、それがここに来てこういうこともできますよって、ほかの生徒さんの作品を見せていただいて、ああ自分だったらこうしたいなとか、私のやっていることを形にできるかなとか、そういう風に活かせたんじゃないかなと思います。
スクールに通い始めたことによって、学校、仕事、生活で活かせたことは?
もの(小物の作品)を作るのが好きだったんですよ。で、それを近くの人に見せたりっていうのは、もともとしてはいたんですけど、本当に仲が良くないと見せられないじゃないですか。毎日持って歩くわけじゃないし。ただ、ワードで作品集にしちゃうと、小さいから、ちょっとなんかの時に、「こんなの作ってるんだよ」って見せられる、というのはやっぱり大きかったですね。
その作品集を会社においてもらって、プレス関係(広報)の人がそれを見て仕事の方で反映してきたり、雑誌の取材が来て記事になったりとか、私の全く予想外のところで反響がありましたね。1年間忙しかったですもん。そっちが(笑)。
それからもうひとつ。パタンナーっていう仕事は、デザイナーが絵を描いたものを服の形にするんですが、デザイナーの頭の中のものを形にするっていうことを、職業として当たり前のようにやってるんです。
そういう中で、いつも人の頭の中のものを形にする作業ばかりやっていたのが、ここに来て自分自身の思いを形にできる手段を得たのが、もう水を得た魚。
今までこういう手段が分からなくて、常に頭の中にはあるんだけど、頭の中にあるだけで人に伝えられてなかったなっていう。今考えると、そういう手段を得られたことが、すごく大きいですね。
職場の後輩とかも、やっぱり1年1年で私の足跡を見てくれてるんですね。一緒に旅行とか行くので、その時の写真を作品にしてその都度渡しているんですが、最初の京都ではワードを使ったアルバム「京都のかわいいを探す旅」、次の益子のアルバム「遠足日和」にはムービーを付けて、1年半ぐらいの間にDVDになったっていうのでまたびっくりしてて・・・
その時に音楽を褒められたのがすごく嬉しかったんです(笑)。画像は、写真を並べているだけなんですが、音楽って結構趣味出ちゃうじゃないですか。「この音楽なに?」って思われたらいやだなとちょっと思いながら、まあ試しにあげてみようって。短編だったんですけど、10分ぐらい? でも、喜んでくれたのがすごく嬉しかったですね。
一貫しているのは、写真を使って何かっていうのが好きなんですよねきっと。でも写真もぜんっぜん駄目だったんですよ。写真を撮るのが嫌いだったもんですから、写真全く興味なかったんです。なんかすごいなって。カメラ買いましたもん。
以前は正面から撮ってとか、そういう撮り方しかできなかったんだけど、やっぱり数多く作っていくと、この写真が欲しかったっていうのが無かったりすると、あるものを拡大してみたりとか、こういう写真があると使えるっていうのが分かってくるんで、葉っぱの写真とか、空の写真とか、普通だとあんまり撮らないような地面の写真とか(笑)、マンホールの写真とか、そういうのを撮ったりするようになりましたね。だからやたら撮ってるっていう(笑)。
今取り組んでいること。これからの野望は?
これまでを振り返ってみると、「京都のかわいいを探す旅」も旅行じゃないですか。で、益子に行った「遠足日和」も日帰りだけど小旅行みたいな感じで、大作だけど海外に行った「バルト三国」で、一応何となく流れがあるんで、これをしっかりシリーズ化していけたらいいなと思いますね。
これからパソコンを習おうと思っている方々にひとこと
私のやり始めたことも、やっぱり第一歩が大切、自分が踏み切って何かをやらないと広がらないなって。とりあえずやってみて、そこでなんかいろんなものに刺激を受けて広がる場合もあるし、まあ合わないっていうのももちろんあると思うんですけど、やってみないと分からない。
当スクールに関する印象、感想 etc.
七田先生にしても、安藤先生にしても、生徒さんを教えるにあたって、たぶん住み分けがそれぞれ、何となく分かれてらっしゃるとは思うんですけど・・・
生徒さんが何をやりたいと思っているのかを汲み取ろうとしてやってらっしゃるんだなって、それはすごく感じますね。ただ流れ作業で、「この操作を練習するんだったらこのテキストをやって」っていうのではないなっていうのが、私自身が感じたことですかね。「楽しく授業を受けてもらいたい」っていう気持ちが感じられるっていうか。はい。
金城さん、ご協力ありがとうございました。
これからも、たくさんの素敵な作品、楽しみにしています。ますますのご活躍をお祈りいたします。
金城さんの作品は、教室内展示コーナーでご覧いただけます。皆さんどうぞお手にとってご覧くださいませ。